「Tokyo Sweets Collection 2013」開催、トレンドスイーツやファッションショーの華やかなステージが話題に!

2013年3月9日(土)、スイーツとファッションの融合をショー形式で披露する「Tokyo Sweets Collection 2013」が、今年も開催されました。日本のトップパティシエが一堂に会し、卓越した技術や感性を披露する「スイーツ」をテーマとしたエンターテインメント・イベント。<その1>から引き続きご覧ください。


そして待望のファッションショーは、人気スタイリストの近藤亜子さんとのコラボレーションで展開。それぞれのパティシエが、テーマに合わせたファッションスタイルをスイーツで華やかにデコレーション。
たとえば、和泉光一氏は、フランスの伝統菓子である苺を使った春のケーキ「フレジェ」をテーマに設定。コレクションスイーツもグラス入りの新しいスタイルのフレジェとして、ピスタチオやタヒチ産バニラクリームと組み合わせ、苺にバナナやベルガモットを隠し味にプラス。上にはピスタチオのシュトロイゼルを食感のアクセントとして散らした、まさに「ネオ・トラッド」なスイーツとなっていました。ファッションの方も、やはり、フレジェを斬新にデザインしたもので、赤と緑のコントラストが華やか。世界コンクールにも出場してきた和泉氏が得意とする飴細工の繊細なヘッドアクセサリーがひときわ目を引きます。


松島義典氏は、伝統的なフランス菓子の「タルトタタン」をモチーフに、コレクションスイーツも、キャラメルムースに飴色に炊いたりんごと両面をキャラメリゼしてサクサクに仕立てたパイ生地で、ほんのりカルバドスを利かせた大人のグラス入りタルトタタンを表現。ファッションもこれに合わせて、りんごの飴細工などをモチーフに採り入れた、キュートなデザインとなっていました。


鎧塚俊彦氏は、最も得意とするデザート感覚のスイーツを発表。先日、TVの料理対決番組で発表したのと同じレシピによる、バナナと蜂蜜、苺を泡状にしたエスプーマを、サクサクのフィヤンティーヌにのせた一見シンプルな物ですが、時間が経つとしんなりしてしまうフィヤンティーヌの食感を保つためには、ぎりぎりに仕上げる必要があり、これだけの席数のあるイベントでそれを成し遂げるのは、さすがの手際です。食べるとほっとするようなスイーツと同様、ファッションも、心安らぐひとときをイメージした花柄のロングドレスを華やかで優しい雰囲気にデコレーションしたもので、鎧塚氏らしい作品でした。


高木康裕氏はシンプルなショートケーキを題材に、日本の素材である柚子風味のシロップを生地に打つなど一工夫を加えたスイーツを提供。ファッションも「苺のショートケーキ」をイメージした、ビビッドな赤が可愛らしい作品でした。

辻口博啓氏は、スイーツは、15周年を迎えるというお店でもオープン当初に出していたトラディショナルなフランス菓子「キャラメルポワール」をモダンに再現。ファッションは「ワイルドパーティ」をテーマに、モデルさんの服に揃えたアニマル柄のシールを唇に貼って登場するといった茶目っけも披露。

土屋公二氏は、ブルーキュラソーで鮮やかな「空」を表現し、南国のフルーツ味に仕上げた「ティラミス・モダン」で、街や人の生活の明るさ、楽しさを表現。ファッションも、そんな色彩が溢れる明るく楽しい作品でした。

神田広達氏は、苺、ミルクチョコ、ピスタチオという、ロールケーキの中に入れたい素材をヴェリーヌ仕立てとし、シナモンクッキーを食感のアクセントに。ファッションもロールケーキを作る時に使う素材や道具とコラボレーション。ふわふわのロールケーキのようにやさしい雰囲気の衣装がエレガントでした。

白鳥裕一氏は、古典的なレシピのバタークリームのケーキを、フランボワーズとライチ、パプリカという斬新な素材使いと現代的な豹柄デコレーションでアレンジ。ファッションも、狩りに行く雌豹をイメージしたという、女性らしさとサファリカラーの野性味を併せ持った作品。ネイルアートで作った大輪の花が印象的でした。

大橋圭氏は、オレンジ風味の生地と軽いチョコレートムースに別添えチューブ入りの白いコーヒークリームを自分で絞って食べるという、新感覚の伝統菓子「オペラ」を制作。ファッションもチョコレートで飾られ、白い衣装とのコントラストが大胆、マニッシュ、そしてエレガントなパンツスーツでした。

9人のパティシエと多くの専門家達による素晴らしい舞台はフィナーレを迎え、スイーツが届けてくれる楽しさや、それを共に分かち合うことの感動を胸に、観客からの大きな拍手で幕を閉じたのでした。

<関連リンク>
「TOKYO SWEETS COLLECTION 2013」
「TOKYO SWEETS COLLECTION 2013 プレミアムスイーツプレゼントキャンペーン」
※特別協賛であるディーエイチシーによる記念キャンペーン実施中、 応募締切は4/10(水)まで。

2013/3/13|取材・レポート
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