「グランド ハイアット 東京」で世界コンクール「ル・モンディアル・デ・ザール・シュクレ2012」優勝ケーキの販売開始(4/10~)


今年3月、「グランド ハイアット 東京」のペストリー副料理長、岡崎正輝氏が、国際製菓コンクール『ル・モンディアル・デ・ザール・シュクレ2012』で優勝。
その作品が、 1階のペストリーブティック「フィオレンティーナ」で4月10日より販売開始となりました。
「ソレイユ」(右)、「リュミエール」、(奥)「シルク」(左)の3種類、各650円(税込)となります。
※ご予約・配送は不可


「ル・モンディアル・デ・ザール・シュクレ2012」は、2012年3月3日(土)~6日(火)にパリで開催されました。
男女混合で編成された各国代表チームによって競われるパティスリーの国際コンクールで、今年が第3回目の開催となりました。
4日間にわたり、合計20時間の中で飴細工やアントルメ、チョコレートなど7種類もの作品を完成させます。
創造性や芸術性に加えて、高い技術力と集中力、体力を要するため、国際製菓コンクールの中で取り分け過酷なコンクールと言われています。
日本代表チームには、2010年に「ル・モンディアル・デ・ザール・シュクレ2012」の予選を兼ねて行われた「内海杯技術コンクール」で優勝した「グランド ハイアット 東京」の岡崎氏と、吉祥寺「パティスリー アテスウェイ」の芋生 玲子(いもう れいこ)氏が選抜されました。お二人の強固なチームワークにより、日本チームのテーマ「サーカス」を見事に表現。16カ国から集った代表の中で、優勝という快挙を成し遂げられたのです。

世界一となった作品の中から、プティガトー3種類が、ペストリーブティックにて発売されています。

「ソレイユ」
太陽を意味する「ソレイユ」は、燦々と輝く太陽の恵みを浴びた南国フルーツのガトー。
さわやかな果実の香りが、多くの人を魅了するサーカスのように、心を虜にさせるケーキです。
土台はココナッツをまぶしたダコワーズ生地。
その上に敷かれた自家製マーマレードとフィヤンティーヌの層が、サクサクした心地よい食感です。
トロピカル風味のフロマージュブランのムースの上に、パッションフルーツ・マンゴー・パイナップル・バナナといった南国フルーツのエキゾチックジュレをのせています。
ジュレの中には、小さくカットしたライムのピールを効かせてバターと砂糖でソテーしたパイナップル入り。


「リュミエール」
芸術的・幻想的なサーカスのショーを創り上げる「光(=リュミエール)」をイメージしたケーキ。
カットすると、何層にもなった複雑な構成と美しさが目をひきます。
鮮やかなピスタチオグリーンと華やかなラズベリーの赤、シックなチョコレートムースといった3つの色彩が、サーカスのショーを彩る光のように表現されています。
土台はサクサクのクランブル。その上にラズベリー風味のガナッシュと、ピスタチオのビスキュイ。
果肉入りのラズベリージュレと、ラズベリー風味のチョコレートムースが重ねられ、再びピスタチオのビスキュイ、ラズベリージュレ。
全体を包む口あたり滑らかなピスタチオのムースは、なんともリッチな香りと濃厚な味わいです。
コンクールの時には、ピスタチオを自家製でローストしてペーストを作るといったところまでこだわったそうですが、今回の販売にあたっては、数社のピスタチオペーストを吟味してブレンドし、納得のいく風味を出したそうです。
仕上げ方も、サイドはグラッサージュがけで裾に砕いたピスタチオをまぶしてあり、上面はピストレがけと、手が込んでいます。


「シルク」
こちらは、元々、芋生氏が考案したプティガトーだったそう。今回の販売にあたり、岡崎氏も、いっそう力を入れて、その美味しさを再現できるよう試作を繰り返したそうです。
ムースショコラの中にチョコレートのタルトが隠れているという、斬新な構成のチョコレートケーキ。
その中に入っているのも、ガナッシュよりも軽やかでソースに近い「ジュレ」のようなチョコレートだったりと、これまでに無いスタイルです。
オレンジクリームとマンダリンジュレの爽やかさが加わり、見た目はかなり濃厚そうでいて、食べると意外にもすっと喉越しよくいただくことができます。
まさに、フランス語でサーカスを意味する「シルク」のように、妙技と独創的な発想をあわせ持つケーキです。
コンクールの時には、日本未発売のチョコレートを使われたそうで、現在、そのチョコレートを使用できるよう手配中とのこと。
「今後、さらに美味しくなります!」という岡崎氏。ますます楽しみですね。


ショーケースの上には、岡崎氏の飴細工のピエスモンテ作品の一部も展示されています。
ピエロが玉乗りする様子を表現したこの作品は、美しい縞模様を描き出す球体の製作に高い技術を要するもので、審査員からも高い評価を得て、優勝へと繋がりました。

非常に手の込んだガトーのため、一日に作れる個数に限りがあり、今回は予約も受けられないとのこと。
午前中の早い時間帯に訪れるのがお薦めです。
世界一に輝いたケーキを、ぜひ五感で味わってみてください。

グランド ハイアット 東京 1階 フィオレンティーナ ペストリーブティック
直通電話 03-4333-8713
営業時間 9:00~22:00

2012/4/15|スイーツニュース
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