根津美術館で特別展「虎屋のお雛様」を開催、雛まつり限定菓子も販売(2/25-4/8)
根津美術館では、和菓子の老舗「虎屋」で所蔵する雛人形と雛道具の優品約300点を、6年ぶりに一堂に公開しています。
「虎屋」の14代店主・黒川光景(くろかわみつかげ)が、明治30年(1897)に生まれた娘の初節句のために蒐集あるいは特注して調えた雛人形と雛道具です。
雛人形は、京都の名店、丸平大木人形店(まるへいおおきにんぎょうてん)で誂えた典型的な明治時代中期の京雛。
一方、雛道具は、江戸時代末頃に職人技を尽くして作られた江戸・池之端の高級雛道具商・七澤屋(ななさわや)製の極小道具が多く蒐集されています。
会期:2月25日(土)~4月8日(日)
開園時間:10時~17時(入館は16時半まで)
休館日:月曜
詳細は根津美術館ホームページでご覧ください。
会期中、美術館ミュージアムショップでも、虎屋の雛まつり限定のお菓子が販売されています。
※虎屋の一般店舗での販売は3月3日までとなります
・雛衣(ひなごろも):お雛様のあでやかな装束を五色の色合わせで表わした季節の羊羹。
・雛台(ひなだい):小形羊羹を竹皮で包んで、台の上に飾ったもの。雛壇の前に供えて。小倉羊羹「夜の梅」3本、黒砂糖入羊羹「おもかげ」2本
・雛折(ひなおり):華やかな折箱の中に、桜と橘の花をあしらった道明寺羹。
・雛井籠(ひなせいろう):雛菓子を小箱に詰めたもの。一段~五段まであり、以下の種類より選べます。写真手前から
「三種詰合せ」9個入(煉切製『仙寿』、求肥製『桃の里』、道明寺製『雛てまり』各3個)
和三盆糖製「脹雀(ふくらすずめ)」18個入(紅白各9個)。
薯蕷製『笑顔饅』9個入
※京都地区のみ羊羹製『あこや』9個入(紅台、白台、緑台各3個)、求肥製『鶯餅』9個入の扱いがあります。
貝の形をした上生菓子「あこや」は、展示品の雛道具の器に置かれているものを見ることができました。
また、七澤屋製の極小雛道具の一つ、「牡丹唐草文高杯(たかつき)」の上にのせられた、小指の爪ほどの大きさの「あこや」もありました。これは展示のために、虎屋により特別に用意されたものですが、その愛らしさと精巧さに驚かされます。
「TORAYA CAFE」でも、「虎屋のお雛様」の展示期間中、「虎屋のお雛様」限定ラベル あんペースト(Sサイズ)を販売します。
こちらも、根津美術館のミュージアムショップでも販売取り扱いがあります。
詳細は、「TORAYA CAFE」のホームページでご覧ください。
・「虎屋のお雛様」限定ラベル あんペースト:[こしあん]がお雛様、[小倉あん]がお内裏様の写真入ラベル。2種類入りセットもあります。
また、赤坂本店の虎屋菓寮限定で、この特別展にちなんだメニュー「桃の香白玉椀」を3月15日までいただけます。
餡入りの3色の白玉に、桃の香りをつけた花型の琥珀羹をあしらい、温かい葛をかけたもの。
華やかな春を感じさせる一品です。